みことばはみがき No.52

   マタイ 18:5
   また、だれでもこのような子どもの一人を、
   わたしの名のゆえに受け入れる人は、わたしを受け入れるのです。
  
 帰省している妻と娘と、ビデオチャットで連絡している時、画面の見えないところで娘の大きな泣き声が聞こえてきました。
 さっきまで笑いながら飛び跳ねていたはずなのに、泣き出しても駆けつけることができないため、私はただ画面を眺めるしかできませんでした。

 すると妻のもとへ戻ってきた娘が妻を抱きながら妻に向かって、「祈ってー」と声をかけたのです。「祈ってほしいの?」と聞き直すと改めて「うん」と答えました。妻は娘が泣いた原因である転んだ時の痛みが取れるように一緒に祈りました。私も画面の前で心を合わせて祈りました。

 祈り終えた時、私たち夫婦はとても感動したことをはっきりと覚えています。泣いていて自分のことばで祈ることはできないけど、神さまに伝えたい、助けてほしいという思いがあることを知り、娘の心には神さまがおられ、話し相手として認識していることがわかったのです。

 祈ってという言葉を通して、私たち家族の間で祈りの場が生まれ、祈りの心を合わせることができました。この大切な視点を、2歳半にもならない娘のことばを通して気付かせてもらいました。


    口を閉ざせば祈りの思いは深められ
    口を開けば祈りの輪が広がる