みことばはみがき No.57

   詩篇133:1
   見よ。なんという幸せ なんという楽しさだろう。
   兄弟たちが一つになって ともに生きることは。

 私の出身神学校である東京基督教大学の支援会が企画するTCU学園デーが開催されました。
 コロナ禍で様々な対応に追われた学園の教職員の葛藤、特に全寮制であるにも関わらず寮に滞在して学ぶ学生を限定し、オンラインと対面での学びや礼拝の環境を整える歩みを聞きました。加えて、その中で思い描いた大学生活にはならない状況の中で工夫してきた学生たちからの話も聞くことができました。

 その中で注目されたのが「インフォーマル」な時間の過ごし方でした。その意味を取ると「形の決まっていないもの」です。学びや礼拝など形が決まっていてそのために集まるものはオンラインでも享受することはできますが、そこに集う人々との何気ない会話や挨拶はオンラインでは非常に難しくなります。

 礼拝堂の中で数人が別々に会話をしても距離が離れていれば問題ありませんが、オンラインでは、複数人が同時に話すことを聞き取ることはほぼできません。
 理想的ではない不便な形であっても、礼拝や学びをともにするために努めることも、教会の本質だと気づかされた時でした。


    本質を守るために献げることは愛であり
    利益を守るために訴えることは欲である