ことばの栞 20240128

「信仰の継承」 2テモテ 1:1-5
 時が良くても悪くても、みことばを宣べ伝えないとテモテに語ったパウロの真意はどのようなものだったのでしょうか。私たちはその真意を学び、実践していきましょう。
 第2テモテはパウロがローマの獄中から一度解放され、再び捕らえられた、処刑を悟りながら待つ獄中でテモテに向けて記されたパウロの最後の手紙です。
 これからこの手紙を読む上で、4つのキーワードに着目しましょう。それは①教理②信仰③忍耐④愛です。教えられたしっかりとした教えんの上に立ち、様々な困難や迫害の中で恥じることなく、確信をもって耐え忍び、愛し合うこと、その視点をもって読み進めましょう。
 パウロは伝道旅行中、リステラでテモテと母ユニケ、祖母ロイスに出会い、その後テモテに割礼を施してまで、宣教旅行に同行させ、牧会者として大きな影響を与えつつ、テモテと親しくしてきました。
 それでも、テモテの信仰は母と祖母の教えが土台であり、その信仰は確かなものであると告白しました。テモテもパウロと同じように主につかる伝道者でしたが、テモテに伝道したのは母と祖母でした。
 パウロにとって主に仕える旅をしている者も伝道者でしたが、家の中で子に信仰を伝えていたものもまた伝道者として見ていました。形は違えども、同じキリストを信仰する者として伝道する使命を全うしてきたことをはっきりと認めたのです。それが死を前にしてもなお、テモテに伝えたかったことでした。
 私たちも信仰を持つことでその歩みを終えてはいけません。伝道者としてあらゆる形でキリストを伝える使命があることを覚えましょう。