ことばの栞 20230521

「いのちの所属」
 イエス・キリストを信じるクリスチャンはもちろん、キリストの存在を信じて受け入れていますが、それに加えて、キリストの働きを受け入れてもいます。キリストの働きを受け入れているからこそ、自分の目に映る外の実りだけでなく、自分のうちなる変化や実りを通して、キリストの働きを実感することができるでしょう。

 神は私たちのいのちを御霊のうちに属するものとするために、御子を遣わし、私たちのとの関わりを「よそ者」との関係から「うち」の関係へと招いてくださりました。
 一方で私たちは自らを中心とする肉の思いによって、自らのいのちや本心を神の前に出さず、神をよそ者扱いし、拒んできました。私たちのいのちの所属はその思いによって左右されてしまいます。私たちの思いのあるところにいのちの居場所もあるのです。

 もし私たちの中に聖霊がおられることを認めるならば、聖霊は私たちのうちで働きを全うし、私たちが聖霊の働きのうちにおかれることになります。聖霊は神の目的である、神と人間ひとり一人との関係を取り戻し、いのちを生かすために、絶えず働きかけています。
 私たちは御霊の働きを充実させるために、神をよそ者としようとし、自らの欲と悪とを充実させようとする肉の思いを察知し、制止させなければなりません。

 キリストがうちに住まう者がキリストをよそ者のように外に見ていないでしょうか。神の働きと目的は外から訪れ、与えられるものではありません。キリストが世界を変えるの眺めるのではなく、私たちのいのちを新しいものへと変えてくださることを求めましょう。